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僕の生きてた生きてる生きる道

僕の生きてた生きてる生きる道

片山刑事(OKの愛)

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「 片山刑事に見るOKの愛 」  

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私の好きな古川先生と言う方の本からの引用です 。


心身医学の権威の池見という先生が言ったそうです。愛の定義とは、ここの人間が持っているゆがみやあやまちなどすべてを、ありのままで受け入れ、あたたかい理解と共感を持ってこれを包むことであると。。


武田鉄矢という俳優が「刑事物語」という映画で刑事役を演じました。その中で、売春をして補導された女子高生が警察につれてこられました。刑事たちは女子高生たちに、「これじゃだめだ」「君たちはOKじゃない」という構えでお説教しました。


「おまえたち、そんなことをしていちゃだめになるぞ。話をきいているのか!」・・高校生たちは全然聞いていません。次々に刑事たちが話しかけて「ちゃんと話を聞かないと帰さないよ」と言っても「閉じ込めるの?いや~だ!」などと言って少しも真剣にならず、刑事たちを困らせました。


そこで武田哲矢が扮する片山刑事が言います。
「ちょっと僕に話させてください・」「そうか、頼む。俺たちメシを食ってくるから」と、ほかの刑事たちは逃げてしまいました。片山刑事はじっとその3人を見て
「君たちいくつ?」と聞きました。「18。」「16。」「50!」
「名前は?」「淡谷のり子!」女子高生たちはまだふざけています。


「年なんか聞いてどうするのよ。どうせ『年のわりにふけているな、そんなことをしているからだ。』と言いたいんでしょ。」

「そんなことないよ。だって君たちの目はとてもきれいだもの。」

その言葉を聞いた彼女たちはびっくりして彼を見つめました。しかし、「ああそうか。そんなことを言ってあたしたちを乗せようと言うのね。手なずけようって言うのね。その手には乗らないわ」とはねつけました。


「いや、そうじゃないんだよ。ただね君たち、できたら同じ抱かれるにしても好きな人に抱かれたほうがいいんじゃないかな。好きでもない人にお金で抱かれていたらね、あとで本当に好きな人ができたときにきっと苦しむと思うな。そのとき後悔するのは女の人のほうだよ。」

女子高生たちはしばらくじっと聞いていましたが、また我に返ったように「はい、道徳の時間はおしまい!お説教は終わり。結局説教だよ。」とそっぽを向きました。


「わかった、わかった。もう何も言わないよ。僕からも、君たちがなるべく早く帰れるように頼んでみるよ。。ただね、君たちはきれいなんだよ。本当に・・・美しいんだよ。わかってくれないかな。もうお金で抱かれるの、好きな人のためにさ、やめてくれないかな。」・・そう言いながら片山刑事の目には涙がたまってボロボロ落ちてくるのです。


彼女たちはもうびっくりして何も言えません。呆然として彼の顔を見つめていると、片山刑事は怒ったように顔になって立ち上がり、椅子をバーンと払いのけました。何をされるかと思ったら、片山刑事は土下座をして、「お願いします。お願いします。分かってください。」と叫んだのです。


ちょうどそのとき、さっきの刑事たちが戻ってきました。そして「おまえ、何をしてるんだ」と片山刑事を起こし、一緒に部屋を出て行きました。その片山刑事の姿を女子高生たちはじっと見送っていました。


彼女たちの心を、片山刑事だけが動かすことができたのです。なぜできたのでしょうか。ほかの刑事たちはその売春をしている少女たちに、「おまえたちはOKじゃない。それじゃだめだ。だめだからよくしてやるんだ。」という姿勢をとっていたのに対して、片山刑事は「今のそのままの君たちが美しいんだよ。やっていることは本当に悲しいことだが、君たち自身はすばらしいんだよ。」という姿勢を取っていました。出発点が違うわけです。


相手をありのままでOKとする心、これが愛です。自分と考え方が違っても、期待に答えなくても、昔と変わっても、不快な部分があっても、そのままでOKとする。これが愛です。この愛があるときに、人は変わるのです。


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難しいですね・・けど、そういう愛に生きたい。生かされたい。



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